インドネシアのビザの種類 【就労は312以外は不可?】

2020年5月9日

インドネシアのビザがスタンプされた日本のパスポートの画像

外国人としてインドネシアに滞在する我々は、
必ずビザというものを取得しています。
会社が取ってくれているものも、自分でしっかり仕組みを把握しておきましょう。

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現採シンジ

ビザとかKITASとか正直よくわからないまま数年が経ってしまい、
慌てて勉強しました。
外国人としてインドネシアで生活している以上、
自分の身分や在留資格に関して、必ず押さえておきましょう。
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現採神

外国人が日本で「ビザはよくわかりませんが、会社がうまくやっているはずです」とか、
言っていたらなんとなく嫌じゃろ?
同じじゃ。しっかりと把握するんじゃ。

インドネシアのビザの種類一覧

ビザなし

以前は観光目的かつ30日以内の滞在目的に限り認められていた、
ビザなし入国。通称エグゼンプション。
就労はもちろんできない。
商談も出来ない。

就労するなら312ビザ一択となります。
商談するならVOAビザ(到着ビザ)が一般的です。

VOA (到着ビザ)

VOA(VISA ON ARRIVAL)は到着ビザと呼ばれるビザです。
30日以内の滞在が可能で、ビザなしに比べ商談OKとなっています。

商談がOKなので短期出張のビザで使われがちなのがこのビザです。
商談の定義から外れる監査、検査、品質管理は別のビザが必要です。
商談の定義から外れる就労、作業なども別のビザが必要です。

商談に関しては後程説明します。

観光目的でもVOA(到着ビザ)を取得することがあります。
それはビザなしは延長不可なのに対し、
VOA(到着ビザ)は1回30日間の延長が可能だからです。

VOA(到着ビザ)の延長は簡単なようで注意が必要です。
申請プロセスが受領されてはじめて延長され、
その時点から30日間となるため、
狙って60日間にすることはほぼできません。

VOA(到着ビザ)の延長に関しては、
別途記事にします。

シングルビジネスビザ(211A)

商用訪問に用いるビザで期間は60日間です。
4回まで延長が可能です。
商用訪問が60日であれば到着ビザVOAの1回延長で賄えますが、
それ以上の商用訪問となるとこのシングルビジネスビザ211Aを取得するのが一般的です。

シングルビジネスビザ(211B)

商用訪問に用いるビザで期間は60日間です。
4回まで延長が可能です。
ここまでは211Aとかわりません。
211Bは監査、検査、品質管理、製造会社訪問が可能です。

マルチプルビジネスビザ(212)

商用訪問に用いるビザで期間は60日間です。
マルチプルです。
マルチプルなので、一回の訪問の期間は60日間ですが、
それが指定された期間内に何回でも可能になります。

例えば2年のマルチプルの212だと、
2年間いつでも何回でも60日間の商用訪問目的の滞在が可能となります。

就労はしないが、商談はするような軽い出張を頻繁にする予定がある方は、
よくこのビザを取得しています。
商談の定義は要注目です。
のちほど解説します。

就労ビザ(312)

就労目的の滞在に用いるビザで期間は12か月です。
(株主兼役員だと最長24か月可能)

家族帯同ビザ(317)

配偶者が312就労ビザを持つ家族の帯同に使われるビザです。
配偶者がインドネシア人の方が配偶者ビザとして使うのもこの317ビザです。
有効期間は最長12か月ですが、
配偶者の312就労ビザの期限が優先されます。

インドネシアビザの種類一覧表

商談、監査、就労このあたりの境目に注目して、
下記ビザ一覧表を見るとうまく理解が出来ると思います。

 

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現採シンジ

ビザの種類が多すぎてよくわかりづらいかもしれませんが、
活動目的、就労の可不可、滞在可能期間、延長の可不可で全て決まります。
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現採神

出張者の訪問目的を明確にして正しいビザ選びをしたいのう。
厄介なのが出張してくるのが他社の社員で、
ビザの申請やビザの種類について質問受けるパターンじゃの。
他社の社員でリスクあるビザ選択は難しいからのう。
自社の社員ならある程度コンサルの入れ知恵で、
グレーゾーンのビザ選択で強気でいけるんじゃが。

商用訪問(商談)の定義

会議、打ち合わせはOK。製造現場に入るのはNG。
製造工程見学のため通路を通るのはOK。
その際ビジター帽子を被ること、制服は着用せずにスーツやバティックを着用すること。

上記は現採シンジ解釈であり、担当官によって解釈は異なります。
基本的な出張は商談です。
監査や検査がある場合は211Bシングルビジネスビザが必要です。

監査や検査は211Bシングルビジネスビザがセオリーですが、
書類監査にとどめて、現場は最低限見学のみに抑える、
打ち合わせ室では監査という名称は使わない、など気を使うことで、
実質的には監査でも商談という枠組みで拡大解釈している企業も多いです。

監査、検査の定義

製造現場で検査すると検査に該当します。
しかし裏技があり、製造現場は見学ツアー程度にとどめ、
打ち合わせ室で打ち合わせをするだけならば商談でおさまります。
このあたりの解釈は会社総務やコンサル業者によって異なると思います。

就労の定義

基本的には労働=作業をすると就労となります。
現場に作業服で入ると就労とみなされるので、
商用出張の場合あくまでワイシャツやバティック着用で、
打ち合わせ室をメインに行動されたい。

まとめ

インドネシアのビザは観光、商用、監査、就労、帯同で分けて考えると理解がしやすいです。
観光だけならノービザでも30日滞在できます。
商談が必要な場合、VOA(到着ビザ)の取得が最低でも必要です。
就労が出来るのは312ビザのみです。

就労が出来るのは312ビザですが、
312ビザ取得はプロセスが煩雑なので、
なるべく出張目的を商談にとどめる工夫が必要です。

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現採シンジ

駐在員も現地採用も就労するなら312ビザ一択なので何も迷いません。
迷うのは出張者のビザです。
出張者の内容が商談でおさまるのか、監査になるのか、就労と判断されないか、
慎重なビザ選択と対策が必要です。
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現採神

いきなりイミグレ担当官がやってきて写真を撮影してきて、
それを脅しにお金を要求することが多いんじゃ。
出張者受け入れ時は面倒でも事前にコンサルに確認して、会社としてどの論理で、
どのビザを選択したかはっきりさせておかないと後で揉めるぞい。